2012年09月28日

二十四節季と新しい季節のことば

秋分を過ぎ、ようやく過ごしやすい気候になってきました。

暑い夏を彩ってくれた槿(むくげ)や百日紅(さるすべり)の花も少なくなり、

秋桜(コスモス)が野原で優しく揺れています。虫の音も賑やかなこの頃です。


二十四節季と新しい季節のことば


「秋分」は、御存じの通り、二十四節季(にじゅうしせっき)における季節を表す言葉です。

二十四節季は、節分を基準に1年を24等分して約15日ごとに分けた季節のことですが、

元は中国で使われていた、月の満ち欠けに基づいた太陰暦が、太陽の位置と無関係なため、

春夏秋冬といった季節との間にズレが生じてしまい、そこで本来の季節を知る目安として、

中国の戦国時代に導入されたものでした。


日本では、江戸時代から暦に取り入れられ、秋分の他にも、冬至や夏至、春分など、

私たちの日常でお馴染みなものもあれば、啓蟄、清明、白露など、手紙や俳句の季語で

見かける程度で、馴染みの薄いものもあります。


二十四節季自体が中国の気候をもとにつくられたものですから、日本の季節や時期とあわない言葉もあります。

そこで、昨冬より、日本気象協会でより親しみを感じられる「日本版二十四節気~新しい季節のことば~」づくりが

始まりました。選任された識者のリードのもと、多くの意見や提案を取り入れながら、進めていくこのプロジェクト、

大変、興味深い試みではないかと思います。


一方で、二十四節季自体が長く日本で暦や俳句で馴染み、農家の方々の農作の目安にもなってきたもので、

日本文化の一部になってきたものでもありますから、日本気象協会では、新しく二十四節季をつくるというより、

二十四節季をわかりやすく伝え直すこと、そして四季豊かな日本の気候や生活、文化にあった

「新しい季節のことば」づくりに重点を置きながら、プロジェクトを進めていかれる様子です。


ご興味があれば、プロジェクトの様子を見守られたり、また、名案があれば、ご投稿されてはいかがでしょうか。

どんな言葉が「新しい季節のことば」に選ばれるか、とても楽しみです。



【外部サイトリンク】

「暦の上では」(日本気象協会サイト): http://24setuki.com

「二十四節季」(日本文化いろは辞典): http://iroha-japan.net/iroha/A04_24sekki


二十四節季と新しい季節のことば



Posted by 菊池建設 藤沢 at 10:10│Comments(0)
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